【PREP法とは?】相手を説得する文書作成・プレゼンテーションのためのフレームワーク

コミュニケーション

ビジネスにおいて、コミュニケーションは非常に大切な能力です。その証左として、過去から今現在に至るまで「報連相」は必須のビジネススキルとして扱われています。

そのスキルの向上に役立つのが、「PREP法」というフレームワークです。プレゼンテーションや文章の構成を「簡潔」かつ「論理的」にすることができ、説得力を高めることができます。

というわけで、今回は相手に伝わる文章・プレゼンテーションを作成できる「PREP法」について解説したいと思います。

PREP法とは?

PREP法における文章構成は次の4ステップです。このステップを踏むことによって、人を説得できる文章を短時間で作り上げることが可能になります。

  1. Point(結論)
    まず、初めに結論を述べます。(結論ファースト)
  2. Reason(根拠)
    その結論に至った理由を説明する。
  3. Example(具体例)
    具体事例で、結論・根拠を補強する。
  4. Point(結論)
    最後に結論をもう一度述べる。

PREP法のメリットは?

PREP法のメリットは次の通りです。

文章が論理的に

PREP法のステップには、結論→根拠→具体例の流れが含まれているので、自然に論理的な文章を書くことが出来ます。

これによって、論理的な思考が苦手な人でも、比較的簡単に論理的な文章の作成が出来るようになります。

真に論理的思考力を高めるためには、多くの時間がかかります。それを待っていたら仕事になりません。ですから、簡単に論理的な文章を作成できるフレームワークであるPREP法は有用なのです。

簡潔な文章に

PREP法というひな形があるため、必要な情報と不要な情報の分別が容易になります。そのため、簡潔な文章が書きやすくなるわけです。

文章を読む側・説明を受ける側に立って考えると分かり易いですが、本筋と全く異なる話を延々とされるとストレスが溜まります。

そのため、PREP法を用いて必要十分な情報のみ抽出し、文章を構築することは非常に有用です。

説得力が高まる

先ほどご紹介したように、PREP法を活用すると、論理的で簡潔な文章を書くことが出来るようになります。そうすると、自然に説得力が増します。

会社組織は基本的に上層部が意思決定を行うので、そこに説得力のある説明ができるのは、大きな強みになります。場合によっては、今後の昇進にもつながるかもしれません。

文章を書くのが早くなる

普通に文章を書く場合だと、文章の構成・内容を同時に並列して考えなければなりません。そのため、多くの時間がかかることになります。

一方で、PREP法を活用した場合、文章構成のひな形が既に存在するので、手持ちの情報を当てはめる作業をするだけで文章が完成します。

そのため、負荷が小さくなり、文章作成にかかる時間が短くなります。

具体例

A社では、Web会議システムの導入を検討しており、いくつかのソフトが候補にあがりました。

結論(P)
社内全体に導入するWeb会議システムをMicrosoft社のteamsにするべきだと考えます。
根拠(R)
その理由は、主に2つです。一つ目の理由は、最大接続人数が300人と他のサービスと比較して多いことです。もう一つの理由は、office365により会社にDX化を強く推進することが出来るからです。
具体例(E)
当社における研修は基本的に対面形式で行われてきましたが、昨今の事情や交通費削減の観点からオンライン化が決まっています。すでに、試験導入の段階で200名規模の研修を3回実施しており、いずれの研修も参加者から好評を得ています。
また、一部営業部署においてoffice365の試験導入しており、データ管理はすべてクラウド化しています。これにより、従業員同士の情報交換(エクセル・パワーポイント資料など)が活発化し、試験導入していない部署と比較して業績が向上しています。
結論(P)
以上より、社内全体に導入するWeb会議システムをMicrosoft社のteamsにするべきだと考えます。

結論とその結論に至るまでの理由が簡潔に説明されていますね。その上で、理由を補強する具体例をいくつか挙げられています。

このように、PREP法のフレームワークを活用することで、簡単に分かり易い文章を作ることが出来ます。

まとめ

PREP法とは?

PREP法における文章構成は次の4ステップです。このステップを踏むことによって、人を説得できる文章を短時間で作り上げることが可能になります。

  1. Point(結論)
    まず、初めに結論を述べます。(結論ファースト)
  2. Reason(根拠)
    その結論に至った理由を説明する。
  3. Example(具体例)
    具体事例で、結論・根拠を補強する。
  4. Point(結論)
    最後に結論をもう一度述べる。

PREP法のメリットは?

PREP法のメリットは次の通りです。

  • 簡潔かつ論理的な文章に
  • 説得力が高まる
  • 文章を書くのが早くなる

文章を書くことが苦手な人にとって特に有効ですので、その自覚のある方は是非ともお試しください。もちろん、文章力のない部下・後輩に紹介するのも良いですよ。

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