ビジネスにおける会議や発表で「結論から話すこと」は非常に大切なことです。
今回は、なぜ結論ファーストが大切なのか?という理由についてご説明したいと思います。
結論から話すときの手順
- まず、結論を言い切る
結論から話すときは、初めに結論を言い切ります。 - 根拠を説明する
次に、ある結論に至った理由を説明します。当然のことですが、この部分に説得力がなければ、どれだけ自信をもって結論を言っても意味がありません。
ですから、結論から話すことだけを意識していてはいけません。その結論の妥当性を示せるほどの情報をしっかりと集めておくことも大切なのです。 - 最後にもう一度結論
人は、最後に言った言葉をよく覚えているものです。
ですから、最後にもう一度結論を話すことをおすすめします。
結論ファーストが大切な理由
論理的で分かり易い
結論から話す場合、次には根拠がきますから、論理が明確になります。
具体例を挙げて考えてみましょう。
具体例:結論から話す場合
新店舗の場所は、A市駅前が良いと考えます。その根拠は次の4点です。
- A市駅付近は再開発が盛んで、集客力がある。
(データ①提示) - 近年、駅前店の売上が急増している。
(データ②提示) - 近隣に自店舗がなく、共食いが起きない。
(データ③提示) - 競合店が出店していない
(データ④提示)
よって、A市駅前に新店舗を構えるべきです。
このように結論から話すことで、聞き手はなぜA市駅前がいいのだろう?と理由を聞きたくなります。次のステップではその理由を説明し、再度結論を話します。
結論から話すことで、話が論理的になり、話のストーリーが伝わりやすく理解しやすくなるのです。
そのため、会議や発表だけでなく、普段の報連相から結論ファーストを意識すると良いです。
聞き手が疲れにくい
ビジネスにおける発表や会議の聞き手は、管理職など重要人物です。また、一度にたくさんの人の発表を聞くケースも多くあります。
いくら上司といえども、一日中人の話を聞いていたら疲れてしまいます。その上で、結論が最後まで分からない話をしてしまうと話を聞く気すらも無くなってしまいます。
皆さんも、一度は同じような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
一方で、結論から話をすると、初めに「結論を認識させ」、次に「なぜその結論に至ったのか?」という思考に誘導することが出来ます。そうすることで、話の流れをスムーズに理解してもらえるようになります。
この手法を体系化した「PREP法」というフレームワークも存在します。詳細については別の記事にてご紹介させていただきます。
評価されやすい
副次的な効果ですが、結論から話す習慣をつけていると、周囲から仕事のできる人間と評価されやすくなります。その理由には次の二つがあります。
- 話が論理的で、説明が分かり易いから
- 幹部は会議・発表を通して、その人の能力を推し量るから
要は、結論から話す習慣を身に付ければ、話が論理的になり、説明が分かり易くなります。よって、幹部からの評価が高まり、周囲から仕事ができる人認定をされるようになるわけです。
仕事が出来る人と一度認められれば、あらゆる仕事がやりやすくなるので、そのきっかけを作るという意味でも、「結論ファースト」はキーポイントになると言えます。
まとめ
結論から話すときのステップ
結論から話すときのステップは大きく分けて3つです。見ての通り、構造がシンプルなので周囲からも理解してもらいやすいです。
- 結論を述べる
- その結論に至った理由・根拠を説明
- 結論を再度述べる
ただし、注意点があります。それは、理由・根拠が充実している必要がある点です。そこがしっかりしていなければ、結論の妥当性が疑われてしまいます。
結論から話すことのメリット
下に示しているように、結論から話すことには多くのメリットがあります。そのため、会議や発表など特別な場合だけでなく、普段の報連相かきちんと結論から話す習慣をつけておくと良いです。
- 話が論理的で分かり易くなる。
- 聞き手が疲れない。
- 評価されやすくなる。
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